塾生の声:築山祐介

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戦略塾は、超実践型の「令和版寺子屋」
変化に柔軟に対応する「プロティアン」の
フレームワークを学び、超実践型プログラムを
仲間とともに実行し、キャリア資本を蓄積する場。

築山祐介

Tsukiyama Yusuke

東京学芸大学教育学部卒業後、大手外食チェーン店舗責任者、大手学習塾教室責任者・本部総務職を経て、2017年より地域密着型の総合不動産会社・経営管理部に入職。2019年より現職の賃貸管理部部長に就任。 また、兼任で新卒採用責任者、新入社員教育研修担当を務め、新規事業立ち上げにも携わるなど、マルチに活動中。 ※インタビュー当時のものです

プロティアンキャリア戦略塾(以下、戦略塾)入塾を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか?

転職回数を、ポジティブに捉えてみる

元々私は転職回数が普通の方よりも多く、社会人10年目にして4社を渡り歩いてきました。自分の努力が至らなかったところもあると思いますが、そのステージそのステージで「キャリアの壁(成長の壁)」を感じた時、同じ環境で辛抱を続けるよりも、外の環境で早く成長したかったことがあります。外食チェーン店舗勤務、学習塾長、上場企業総務、不動産業…あまり脈略や一貫性もなく、見る人から見れば、それは「逃げ」のキャリア形成だったかもしれません。1社目で社内結婚した妻からは、「子供もいるのに、いい加減安定してほしい」と、嘆かれる始末でした。気が付けば自分もミドルエイジの入り口、転職の限界は35歳までと昔から言われていた固定観念もあり、自分でもそろそろ落ち着いて一つの道を究めていくという選択肢もありなのかな、などと考え始めてもいました。
それでもさらに、例えば社内の中で、次々と様々な職種を経験してきました。経営管理として経理財務総務の仕事、プロジェクト的に始まった採用研修の仕事、そして興味本位で営業支援の仕事や、立候補しての不動産賃貸管理の仕事(現職)など…きっと社内の人が見ても、「アイツ何考えているんだ?」と、変人のように思われているのではないでしょうか(笑)
これらの私のジョブチェンジの背景には、「人事・教育」と「経営」という2つの軸について、全般的な知識・経験・スキルを蓄積したいという思いがありました。狭く、深く…というよりは、広く、浅く、ときおり少し深く…という感じでしょうか。どうしたら効率よく、そしてスピーディーに経験できるのか。そう考えたら、自ら能動的に行動し、時に大胆に場面を転換することしか、選択肢が思いつきませんでした。それができるような環境(=中小企業)に身を置いたことは偶然ではありませんが、今思えば、自然と「変幻自在に(=プロティアンに)」行動を起こし続けてきたのです。結果的にこのような行動により、様々な経験やノウハウを蓄積してこられ、次の仕事の思わぬ場面で以前の仕事の知見が生きてくるなど、相乗効果も体感しております。

なぜ戦略塾を選択されたのでしょうか?

プロティアンを武器とし、人生100年時代の作法として世に広めたい

そのような中、本業と言うよりは、ライフワークの一環として他者支援スキルを強化したいと考え、かねてより興味のあった「キャリアコンサルタント」の国家資格を取得したのが、2019年になります。その学習の中で、初めて「プロティアン・キャリア」の考え方に出会いました。「俺、コレ、そのまんまじゃん!」と、大きな衝撃を受け、妙に自分の生きざまにフィットしたことを、今でもはっきりと覚えています。プロティアンが目指すのは、個人の心理的成功。人生100年時代…画一的なキャリア形成でなく、このようなキャリア形成手法があっても良いのではないか。これからの時代には、このような考え方が主流になってくるのではないかと、直感的に感じた折、田中研之輔先生の『プロティアン』を拝読し、2度目の衝撃を受けました。リンダ・グラットン氏『ライフ・シフト』の有形資産・無形資産の蓄積の考え方と、ダグラス・ホール氏の「プロティアン・キャリア」の考え方を掛け合わせ、さらに実践的・実用的に落とし込んだその内容は、人生のいかなる経験や遠回りも無駄にはならない(=キャリア資本の蓄積)と捉えられ、まさに私のキャリアの歩み方を全肯定してくれているような内容であると感じました。
田中先生の教えをもっと学び、プロティアン・キャリアを世に広めたい…2020年の年始目標に掲げた、そんなメモも残っています。そのような自然か必然か不思議な流れの中で、Twitter上で「プロティアン・キャリア戦略塾」の存在を知り、一瞬のためらいもなく、1期生として応募したのが、新型コロナウイルス感染がじわりと拡大し始めた1回目の緊急事態宣言の最中だったのというのも、暗示的に社会変化の象徴的な時期であり、運命だったのかもしれません。

入塾の理由は、実はもう一つあります。キャリアコンサルタン(以下、キャリコン)トの資格登録をし、実績経験を積みたいと考え、いくつかのコミュニティに参加していましたが、それだけでは実績が積めないのです。追って知ることとなるのですが、そのように感じていらっしゃるキャリコンの方は、決して少なくありません。資格を取れば、それだけで仕事を持つことができるような甘い世界ではないのです。言葉は悪いのですが、そのようないわば「キャリコン素人集団」の輪の中から脱却するには、「キャリコン×○○」のように、もう一つの得意分野・武器が必要という話を聞き、その武器として「プロティアン・キャリア」を突き詰めていけば良いのでは…根拠はないですがそのような考えが、入塾の決断を後押ししてくれました。

戦略塾で学ぶ魅力は何でしょうか?

講師よし、中身よし、仲間よし

戦略塾の大きな魅力は3つあると考えています。「エクセレントな講師陣」、「充実のプログラム」、そして「年齢・空間・業種を超えた仲間の存在」です。
まず1つ目の「エクセレントな講師陣」について説明します。理論の観点からは田中先生、戦略組み立ての観点からは一般社団法人プロティアン・キャリア協会代表理事の有山先生(以下、有山さん)、思想探索の観点からは武田信玄の菩提寺である山梨・恵林寺住職の古川先生、マネー戦略の観点からは生活経済ジャーナリストの和泉先生が担当されます。
講師陣に関して、とても印象的なエピソードがあります。有山さんとは、受講中にプロティアン・キャリアの考え方についての相違があり、今思えば失礼極まりない話なのですが、戦略塾の課題と本業で多忙極まってストレスが重なった結果、「戦略、戦略とがんじがらめで、こんなに辛く苦しい思いをするのなら、いっそう辞めたいと思います!」と、メッセンジャーで食ってかかったことがありました。そんな時も有山さんはすぐにフォロー面談を行ってくださって食い違いは解消され、浮き沈みがありながらも何とか最後まで続けることができました。
2つ目に、「充実のプログラム」が挙げられます。先述のように有山さんと衝突しながらも、やはり戦略の存在意義は認めざるを得ないものだったと感じております。戦略という言葉は元々軍事用語であり、有限の資源をどのように配分し、戦いに勝ち抜いていくかという視点が不可欠であり、それはキャリア戦略においても同様です。ただ、プロティアン・キャリアの視点からすると、大事なのは他者との競争による勝ち負けではなく、あくまでも個人としての心理的成功という観点です。個人が持てる資源(ビジネス資本・社会関係資本・経済資本・時間etc…)の戦略的計画があってこそ、心理的成功の状態に確実に近づいていけると考えます。いわゆる「プル型思考」でキャリア戦略を描いていくことも、これからの時代の必須スキルと言えるのではないでしょうか。そうした思考のフレームワークを学びながら、超実践型プログラムの中で半年間講師陣に指導いただき(否、指導という感覚もありません…共に実践している、という感覚でしょうか)、仲間に励まされながら実行していくことに、戦略塾の意義があると言えます。特に実践期に行う「プロティアン7つの行動基準」は、既に体に染みつき、それを実践していないと気持ちが悪いほど、無意識的に取り組めるようになったことは、今後のキャリアをより良くしていくための大きな収穫と言えそうです。
そして3つ目として、「年齢・空間・業種を超えた仲間の存在」についてです。コロナ禍を前提としたオンライン講座という点が奏功し、例えば遠く山口県や宮崎県など、これまでご縁の無かった地方の方との繋がりができました。また、人材関係、公務員、広報関係、自営業など、塾生の職種・業種も多岐に渡り、私がこれまで経験したことのない多様なコミュニティとなりました。そこでの交流が、まさに刺激的な、いわゆる「越境体験」そのものになります。元々受容性やアダプタビリティは高い方だったかと思いますが、同期という「同志」の多様な価値観に触れられ、結果的にキャリコンとして、そして人間としての幅も広がったと思われます。卒業まで来られたのも、この素晴らしい仲間の存在あって他なりません。

卒業後、働き方、生き方において変化はありましたか?

自らの道を自らで選択する勇気を与えてもらい、自身の使命を再確認した

大きく2つあります。一点は、自身のキャリア戦略における迷いが吹っ切れたこと、もう一点は、入塾の初心を思い出し、プロティアンの普及をしていきたいと考えたことです。
まず一点目について、私の場合、まずは本業である不動産の仕事の方を突き詰めていくという戦略をとることとし、資格取得や新規事業立案などを行いながら、ビジネス資本を蓄えていく道を選択し、現在着実に積み上げている所です。
また二点目について、実践期間中、一度有山さんから、「他の同期生は協会とコラボなど具体的な動きがあるが、築山さんは何か(複業的に)やりたいことはないのか?」と心配されお声掛けいただいたことがあります。興味はありながらも、あまり積極的になれない状況があり、その時はどっちつかずの返答をしました。
卒業後、縁あってイベントに卒塾生として登壇したり、全塾生でのオンライン忘年会参加など、入塾の初心を思い出す機会がありました。「これからの時代に必要なプロティアンの考え方を広めたい…それが自分のミッションだったハズ!」と振り返り、そう思うと居ても足ってもいられず、今度は私の方から有山さんに、「何か(協会の活動に)協力できることはないですか?」とお声掛けさせていただきました。差し出がましい提案で不安もあったのですが、結果的に温かく受け止めていただき、一部活動への参画など少ずつ携わらせていただき、現在進行形で新たなやりがいを感じつつある状況です。

戦略塾で得たものは何ですか?

有言実行力と、思いを共有する同志との絆

①理論・知識のインプット ②行動力・実践力(アウトプット力) ③同志 です。
①と②については上述の通りですが、プロティアン・メソッドが、既に私の思考のフレームワークとして定着したことにより、日々実践する行動の一つ一つに意味を見出せるようになったことは非常に有意義なことだと思います。また、その考え方を、例えば職場の同僚や部下とのコミュニケーションにも役立てられていると実感します。
③については、私と同じ時間を共有した1期生という意味ではもちろん、2期生や3期生など縦の関係もそうですし、有山さんや田中先生など、講師陣も含みます。卒業式の際に、田中先生から、「今後は同志として共にやっていきましょう!」というお話をいただき、胸に熱く込み上げるものがありました。また同志の広義には、プロティアン・キャリアの考え方に共感して下さる全員を含んで過言ないと思っています。そうした「同志」と、これからの時代に、自分らしく生き生きとした人生を送られる方を、日本に一人でも多く増やせるように活動していくことを想像するだけで、ワクワクしてきます。

戦略塾に興味をお持ちの皆さんへ、メッセージをお願いします

変化を前提に、ブレない自分軸をつくり、変幻自在の対応力を備えましょう

私が歩んできた30数年の歴史の中だけでも、バブル崩壊、阪神淡路大震災、就職氷河期、米同時多発テロ、リーマンショック、東日本大震災、そして今回の新型感染症パンデミックなど、いわゆる「社会を激変させる“未曽有”の出来事」が数度となく起きています。ましてや人生100年時代と言われる中、あとどれだけの“未曽有”の出来事が発生し得るでしょうか。
矛盾したような言い方ですが、“未曽有”という言葉に、もはやあまり価値はなく、政策が後手に回ったときの政治家の言い訳くらいにしかならないのではないでしょうか。“未曽有”の出来事がいつでも起こることを前提に考え、それでもたくましく生き抜いていくためのしなやかさ(レジリエンス)を鍛えていく方が、より建設的だと私は考えます。キャリアに関しても同様で、プロティアンはその土台となる思考法であり、実践法でもあります。本で読むも良し、セミナーで勉強するも良いですが、もう一歩踏み込んで、「行動」に繋げてみませんか?さらにその「行動」を応援し、励ましてくれる「仲間」がもし必要でしたら、ぜひ戦略塾にご参加ください。