目標達成3つのコツ

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 新しい年を迎え、今年の目標を立てた人も多いと思います。私も今年こそはと毎年目標を立てていましたが、しばらくすると自分で立てた目標にも関わらず忘れてしまうことがよくありました。そしていつしか目標を立てることすらしなくなっていました。しかし今年は久しぶりに自分自身の目標を立て、達成するための行動に繋げていこうと思い、改めて目標設定について考えてみました。
 私が目標を設定しようと思った2つのきっかけについてお話します。2020年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響を社会全体も個人も受けました。その中でも仕事に対する不安がとても大きく、このままではダメだと強く感じるようになりました。
 そこで視野を広げるために、2つの行動を始めました。1つ目は本を読むことです。そのなかで昨年の4月に法政大学教授の田中研之輔先生の「プロティアン」に出会いました。その本の「おわりに」で『Twitterのハッシュタグを用いて「#プロティアン」で投稿してくだされば、すべて読ませていただきます。』と書かれていました。この本にとても共感した私は、言われるままに「#プロティアン」を付けてTwitterに感想を投稿しました。すると田中研之輔先生がリツイートしてくださり、本当に目を通して下さるのだと驚きました。これが2つ目の行動、Twitterの活用につながります。
 今までは情報収集のみで自分から発信することはほとんどなかったのですが、「#プロティアン」のおかげで、たくさんのキャリアコンサルタントの方と繋がることができ、オンラインでの勉強会やイベントなどにお誘い頂き参加するようになりました。何よりこうした場で出会う方々の前向きな姿勢や熱量、行動力にはいつも圧倒されます。この繋がりの中で得られる情報・知識・刺激により自分自身をもっと向上させたい、勉強したいという思いが日に日に強くなり「こうなりたい」「こうしたい」という思いが沸々と湧いてきました。これが、今年は目標を立てようと思ったきっかけです。

そこでここからは、目標の立て方、達成のコツについて考えてみます。

目標設定の方法

目標には、組織や上司などから与えられる目標と、自ら設定する目標があります。
また、目標を立てる際に根拠を元に設定する「根拠先行型」と、こうなりたいという理想像を目標として設定する「理想先行型」があります。例えば、短期的な目標は過去の実績や経験などを元に根拠先行型で設定し、長期的な目標は理想先行型で設定するというように、目標の種類によって設定方法を変えるのも良いかもしれません。

達成のコツ

①達成のイメージを描く
目標の設定ができたら次は達成した時の姿を具体的にイメージしてみましょう。その目標を達成できたら自分はどうなっていますか。達成できた自分はどんな気持ちでいるでしょうか。この時イメージするのは達成することを前提とした良いイメージです。考えるとワクワクするようなイメージが描ければ、楽しく目標達成に向けての行動ができると思います。
②達成の時期を決める
自分の立てた目標をいつまでに達成するのか、具体的な日時まで決めておくことも大切です。「いつか痩せる」「いつか英語を喋れるようになる」「いつか資格を取る」などと時期があいまいでは達成することは難しいでしょう。目標に対して「いつまでに、何を、どうする」という明確な達成時期を設定することは重要な要素と言えます。目標達成時期から逆算して、達成に向けての行動量とスピードを調整していく事が必要になる場合もあります。そしてここでの調整は時期を後ろにずらすことなく進めていくための調整でなければならないということは言うまでもありません。
③目標を宣言する
目標を達成するための有効な手段の一つは、周囲の人たちに宣言し達成せざるを得ない状況を作ることです。例えばダイエットを目標にする場合、「●月●日までに10キロ痩せる」と具体的な時期と目標を家族や友人、職場の仲間に宣言する、あわせてSNSにアップするなどして、周囲の人たちに共有します。それによって、ダイエットしなくてはならない状況に自らを持っていきます。こうした行為によって周囲の人たちも気に掛けて応援してくれるという利点があり、それはモチベーション維持にも繋がるでしょう。そして何より、達成しなければという強い覚悟と、自らの目標に対する責任も生まれます。目標達成のためには行動の継続が大切です。行動し続けることができる状況を作ることで達成する確率が更に上がるのではないでしょうか。

これからの目標設定

 ここまで目標設定と達成のコツについて書いてきました。私が個人的な目標を設定する際には「誰かに言われたから」「誰かと比べて〇〇だから」などを理由に設定するのではなく、自分自身が「こうなりたい」という自発的な動機による目標設定をするようにしています。2020年の大きな時代の変化を機に、自分自身も変化しなければという思いからいろんな事にチャレンジするようになり、その行動が「これやりたい」「こうしたい」「こうなりたい」という想いに繋がっています。これら全てをやり遂げるための目標設定をしっかり行い、計画的に行動して、2021年が終わる頃には今よりも成長した自分と出会えることを願いつつ、2022年には更にレベルを上げた目標設定ができるようしたいと考えています。
 これから目標を立てようかなと思っている人は、今自分が何をしたいのか、何を求めているのか、を自分の心と向き合い探ることから始めてみてはいかがでしょうか。自分自身の目標は自発的に湧き出てくる動機に対して設定してみることをお勧めします。「2021年の目標」を、立ててみませんか。

篠田 幸

総合人材サービス会社勤務
営業職から人材教育部門に異動したことをきっかけに、採用・研修・教育の業務に携わる。
営業職、事務職、薬剤師、福祉専門職と幅広い採用、教育に関わり約15年。
現在は、セミナー・研修講師(新入社員、階層別研修など)、求職者支援訓練などを担当。
国家資格キャリアコンサルタント

Twitter https://twitter.com/myk_snd

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