「もっと、変化は身近に起きている!」

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書店と本の読み方の変化が大きく加速しています。近所から書店が姿を消しています。もちろん一番の影響はネット通販の大頭です。
2019年には一万店を割り込み、2020年には更に減少しているというデータがあるように、歯止めはかかっていません。
また、コロナ禍で「立ち読みはご遠慮下さい」という注意書きがある書店も存在します。コロナが収束しないと立ち読み文化が無くなる可能性があるという悲しい現実が待ち受けています。
一方で本の読み方が変化しつつあります。電子書籍が登場して10年以上になりますが、スマートフォンの使用が一般化したことで更にその普及が加速しています。電子書籍の市場は増加を続けており、2018年には2011年と対比して約5倍も市場が拡大しているようです。
このコラムではどのように変化していくか、また私たちはその変化をどう活用していったらよいかを考察します。

書店はワンダーランド

以前のコラムで紹介をさせていただきましたが、私が本の魅力を知ったのは学生時代の書店でのアルバイトがきっかけでした。
もう30年以上前になりますが、その当時の書店は繁華街にあるものでした。アルバイトをしていた書店は車でも買いに行ける郊外店の先駆けでした。週末にはレジに行列が出来るほどの繁盛でした。
それからしばらくすると、郊外には大型の書店が多く出来るようになりました。そんな書店ですがこの数年、減少に歯止めがかかりません。また、書店の減少に伴い、大型店化の流れも止まろうとしています。私が住んでいるところでも、郊外型の大型店が多く出来ましたが、この10年くらいでほぼ無くなりました。昨年は地元の老舗が閉店(廃業)しました。
書店が無くなっていく理由は、言わずと知れた「amazon」を代表とするネット通販が大きく影響をしているでしょう。欲しいと思ったときに、発注が出来て、早ければ翌日には家に届く。目的の本を買うためだけに、書店にいく人は書店にいく必要がなくなります。
しかし、書店に行く理由は欲しい本を買うだけではありません。新しい本との出会いを求めて書店に行きます。そうした意味で、書店は「ワンダーランド」です。
書店のワンダーランドの代表格と言えば「ヴィレッジヴァンガード」ではないでしょうか。
実はアルバイトをしていた書店の店長がヴィレッジヴァンガードの創業者と知り合いで、黎明期の店舗に連れていってもらい感動した思い出があります。
POPに書かれた魔法の言葉、本と関連する雑貨の販売、この独自のスタンスは今も変わっていません。
ヴィレッジヴァンガードのように、ネット通販とどう差別化するかが、現代書店の課題ではないでしょうか。
差別化している書店のひとつに「天狼院書店」があります。
ここは、読書会や部活、ゼミなどのイベントや、旅行を提供しています。また、店舗にはカフェが併設されています。
書店はこの数年で淘汰されて、独自の特色を出せたところが生き残りました。

実は読みやすい電子書籍

冒頭でも述べましたが、電子書籍が登場して10年を超えました。
実際に市場規模はどれくらいでしょうか?
電子書籍と電子雑誌を合わせた電子出版市場は3750億円になりました。
実際に私が電子書籍を読みだしたのは、半年ほど前からです。それまでは興味すらありませんでした。アマゾンキンドルのアプリはインストールして、無料の本をダウンロードしていましたが、読むことはありませんでした。
キンドルを使い始めたきっかけは、電子書籍しかない本を読みたくなったことからです。
使ってみると私のような老眼世代にとってこそ便利だということに気づきました。
一番の理由は、字の大きさを変えられるからです。老眼世代の我々にとってはとてもとても重要です。(一部字の大きさを変えることに対応していないものもあるようです。)読みやすい大きさに変えることが出来るので、ストレスなく読めます。
また、ライトがついているので、寝る前に読むときに、枕もとの蛍光灯などの照明具が必要ありません。
更に、欲しい本を見つけた、その瞬間にその本を手に入れることが出来ます。これも電子書籍を読みだして、始めて実感しました。
では、デメリットは何か?
直感的に本を読む方にとっては、流し読みがしづらいことがあるようです。
このデメリットについて調べたところ、紙の本よりも内容を覚えられないという研究結果もありました。
電子書籍を活用するうえでの、最大のメリットは、スキマ時間を有効に活用できることではないでしょうか。本を持ち歩かなくてもスマートフォンを開くだけで、すぐに本を読むことができます。
本を活用し知識を深めたり、新しい知識を習得したりすることが以前に増して簡単になっています。
自分の幅を広げる手段として、ぜひ電子書籍を活用してみませんか。

書店と本のさらなる進化

十数年前と比べると、本当に書店が少なくなりました。また、本も売れなくなっています。
ベストセラーという言葉も聞かなくなっています。
新型コロナウイルス感染症が落ち着けば、立ち読みはできるようになるかもしれません。また、一部の書店にあった座り読みも復活するでしょう。
私は、新たなワンダーランドに進化をする書店に期待します。
電子書籍が今以上に発展しても、紙の書籍はなくなることはないでしょう。
紙の本ならではの蛍光マーカーや付箋紙を貼るアナログで直観的な記憶方法は必要だと思います。
一方で電子書籍をどう活用するかはあなた次第です。もしまだ電子書籍電子書籍を活用していない人がいたら、自分なりの活用法を見出してみるとよいかもしれません。

本をキャリアの味方にするには

書店に行くことにより、今の社会の流れや課題が見えてきます。
コロナ禍の今はテレワークを代表とする働き方の変化やDX推進関する本が平積みされており、社会の関心がどこにあるかを一瞬で掴むことができます。
本を読みたいと思うが、仕事が忙しくて本を読む時間なんてないといわれる方。ぜひ、電子書籍に挑戦をしてみませんか。
スマートフォンをより有効に活用する方法として電子書籍はうってつけです。
昼休みや就寝前に10分の読書を毎日しましょう。そうすれば、1ヶ月で約300分の読書ができます。300分(5時間)あればほとんどの本は読み終えることができます。
ここでは毎日続けること、習慣にすることが大切です。
また、コロナ禍により働き方の変化が非常に早くなっています。この変化に対応するため自分自身の価値を高めることが重要です。
そのツールとして、電子書籍を活用した読書をしてみてはどうでしょうか。

松井 文男

大学卒業後、36年間システム専門商社に勤務。
国家資格キャリアコンサルタント

営業、総務、業務と幅広い経験を生かしたキャリアコンサルタントを目指している。

Twitter https://twitter.com/warm53hykkfm

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