男性の長期育休生活のリアル

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長期の育児休業を取得する男性が私の周辺には増えてきたように感じています。一方で男性が育児休業しても何をしたらよいかわからないという声もチラホラと耳にします。私はこれまで2回の育休を取得し、約2年もの時間を休業して過ごしました。どのように時間を使ってきたのか赤裸々に綴ってみたいと思います。

育児休業に向き合う私の心構え

 私が初めて育児休業を取得したのは2011年のことです。男性の育児休業は、今も多数派とは言い難いですが当時は圧倒的に少数派でした。私自身SNSを活用していなかったこともあり、男性の長期育児休業の先行事例に触れることもできませんでした。よくわからない状況下、それでも育児休業取得を決意したのは「今しかできない」ことであり、さらに「環境が異なる状況下での新しい時間の使い方体験」をできるのではないかと考えたためです。今しかできないことを全て経験してとにかく楽しむこと、これが育児休業中の私のミッションでした。この自分なりのミッションを持っていたことが自分にとっての良い結果をもたらしたのだろうなと、今振り返っていて気づきました。

さて、それではとにかく楽しむことを追求した育休生活をお楽しみいただけますと幸いです。

わかってなかった授乳3時間おきの真実

 まだ子どもが生まれる前、プレママパパ教室に参加したときのことです。助産師さんから新生児のころは「3時間おきに授乳」するとお話を伺いました。そのとき私が感じたことは3時間おきなら楽勝じゃん?でした。自由時間多そうですよね?でも、このとき感じたことをそのまま口に出さなくてよかったと、その現場を目の当たりにしてホッと胸を撫でおろしました。そして3時間おきの恐ろしさに戦慄しました。
 この3時間おき、昼夜問わずなんですよね。無知とは本当に恐ろしいものです。授乳に時間かかることもしばしば。子どもにげっぷさせることに時間かかることもしばしば。寝かしつけ・あやすのに時間かかることもしばしば。気付けば、次の授乳の時間…。あれ?休憩ない。個人差がありますので全員が全員こうだということはありません。ですがこれを1日にだいたい8サイクルこなします。普通に寝不足になりますね。昼間も寝る時間を確保しないと心も体も持ちません。一日中一緒に過ごしたから見えた真実だと私は思っています。
 そんな中、私はあることを思いつきました。昼間起きていて夜3時間おきに起きるのはムリなのでいっその事一晩中起きてよう!そして3時間おきに妻を起こそう、と。私は大義名分を手に入れたのです。オンラインゲームをやるための。実際にやってみて、この生活スタイルは当たりでした。昼夜逆転の私と変わらずの妻、二人でうまくかみ合った形です。ただ、今も夜更かし癖が抜けないのには困っています。

昼間だって活動します

 私は主に昼間に睡眠時間を確保しましたが、活動もしていました。家事(洗濯の回数増えました)、買い物(おむつが無くなるのが早いです。他にも何かと物入りに。)、通院、おむつ替え、沐浴、赤ちゃん観察と。
 おむつ替えは真剣勝負です。フィットしていないと漏れて洗濯が増えます。もたもたしているとノーガードで出てきて大惨事です。沐浴はネット動画で学んだ記憶があります。赤ちゃんのお世話で意識していたことは完璧を求めないことです。何かしら失敗は必ずある前提で活動をしていました。それが心のゆとりにもなっていたように思いますし、気持ち悪くないかなと関心を持って赤ちゃんを観察することにもつながっていました。赤ちゃん観察は一日中だって見ていられる!と思えるくらい最高に贅沢な時間でした。基本的に家の中での活動が中心です。寝不足の状態でもありましたので、必要な用事以外での外出はしませんでした。当然前出のゲームも昼間はしませんでしたよ。夜起きているためのアクションでしたから。昼間は兎に角、用事を済ませてしまうこと、赤ちゃん観察、そして私の場合は睡眠でしたね。おむつはフィットしていないと漏れて洗濯(仕事)が増えるので真剣勝負です。

予防接種は計画的に!

 第一子の子育ては試練の連続です。何しろやること全てが初体験なのですから。予防接種は半年で15回以上にもなります。同時接種は好ましくない、次の接種まで何日間あけた方がよい、などの慣れない条件があり難解なパズルを解いているようにスケジュールを立てていました。妻が。(苦笑)ここで大事なのは、赤ちゃんの体調管理です。体調不良時は接種ができません。せっかく絶妙なバランスで構築したパズルが組み立て直しです。とは言え、赤ちゃんの体調管理のために何ができるか?私たちが心掛けていたことは生活のリズムを崩さないことでした。このころは状況が目まぐるしく変わっていきました。子どもの首が座って、寝返りをするようになって、お座りができるようになって、と。この頃になると子どもも夜にまとまって寝てくれるようになってきました。すると親の睡眠不足も解消されていき、昼間の活動が親・子ども共に活発になります。お出かけも楽しくなります。ついテンションが上がってハメを外してしまいそうになるところを、グッとこらえて子どもにとってのベターな生活リズムを心掛けていました。

妻の実家にGO!

 予防接種が一通り終わった頃を見計らい、親子3人そろって妻の実家に短期移住を始めました。親子3人そろって短期移住、がミソです。期間は3ヵ月ほどでした。仕事をしていたら絶対にできなかったことです。遠方に住んでいるため気軽に行き来ができませんので。妻の育った地元で妻のルーツを知り、初孫で親孝行し、私は妻の親族のみなさんからゴルフを教えてもらいと毎日観光気分で思い出作りと称してたっぷりと遊びました!ゴルフを教えてもらってからは、誰よりも早起きし打ちっぱなしに行き朝陽を浴びることもしていました。もちろん、おむつ替えたり、ご飯を食べさせたり、お風呂に入ったり、着替えをさせたりなどはこのころになると極々当たり前の日常になっていました。子どものお世話も私にとっては遊びのように楽しめるものでしたので、私の感覚では一日中楽しく遊びまわっていました。飽きることはなかったです。子どもの表情は刻一刻と変化していました。どんどんできることが増えていきました。遊び方も変わります。反応も変わります。その全てを楽しんだとっても大切な時間です。

仕事復帰はできるの?

 え?こんなに遊び惚けて大丈夫なの?仕事に復帰できるの?と、疑問に思われた方がいらっしゃるでしょう。結論から申し上げると、復帰は問題なくできました。と言っても、子どもの世話は私の日常となっていましたので、時短勤務での復帰とさせていただきました。これは意図していなかったことですが、妻と復帰のタイミングがずれていたことは復帰後の流れに乗ることの助けになりました。問題点は時の止まった頭の中を再起動させる必要があるということでした。最新情報をインプットして頭を再起動することに集中できる環境と守りたい子どもがいる、この事実が乗り越えさせてくれました。

あなたのミッションは?

 いかがでしたか?育休中ならではの時間の使い方でしたでしょう?「今を楽しむ」ことが大事なのは育休中でも変わらないですね。本記事では「楽しむ」という点にフォーカスしていますが、以前の記事では地域との繋がり形成という観点での育児のメリットにもふれています(以下の関連記事(2)参照)。
 例えば定年退職、独立、起業など、環境や働き方が変わった場合に、時間の使い方やミッションを変えるなど変化に適応していく意識を常に持つことが欠かせないでしょう。私は育児休業を取得したことで時間の使い方を柔軟に変化させ、ミッションに向けた行動に切り替えるイメージを持つことができました。ミッションは人の数だけあり、自分で設定することの必要性も学びました。
 あなたのミッションは何ですか?関連記事も参考にしていただくとよりあなたらしいミッションが見えてくるかもしれません。

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碓井 英司

碓井 英司

会社員/キャリアコンサルタント(企業領域)
小学校PTA副会長/消防団員
夫/3児の父

一人ひとりの「らしさ」にあふれる社会をつくるため、個人と個人、個人と組織、組織と組織の関係性をより良くすることにチャレンジしています。関係性の改善が「らしく」いられる場づくりにつながると信じて。

Twitter https://twitter.com/usuieig

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